投資信託とかつみたてNISAとかやってます

投資信託・つみたてNISA・米国株・ミニ株取引など約20年やってます

銀行や野村證券でNISAや投資信託を勧められたけどどう?口コミや評判

NISAや投資信託を始める時、銀行や証券会社最大手の野村證券は候補に挙がることが多いです。

野村證券てどうなの?」「UFJ銀行投資信託を勧められたんだけどどうなの?」というような質問もよくいただきます。

nabecoltd.xsrv.jp

銀行や大手の証券会社をディスるわけではないのですが、基本的にはオススメしません。

その理由は次の通りです。

 

 

 


おすすめできない理由は「手数料の違い」と「取扱商品の差」

手数料はけっこう違う

銀行や店舗型の証券会社は人件費が大きい分、購入時の手数料や、投資信託の信託報酬(運用管理費)の割合が高いもので売上を上げる必要があります。

投資信託の話だと、ネット証券は大手5社ともに投資信託の購入時手数料は全てノーロード(購入時手数料無料)ですが、店舗型は購入時手数料がかかるものが多いです。

また、購入時以外の運用でかかる運用コスト(信託報酬)も、高いものが多いです。

運用コスト(信託報酬)は同じ商品ならネットで買っても店舗で買っても同じですが、店舗型は信託報酬率が高い商品の販売が多く、窓口で勧められる商品も運用コスト(信託報酬)が高いものを勧められることが多いです。

※運用コストは投資信託の運用会社・販売会社・管理会社が受け取るもので、投資信託を買った後に支払うものではありませんが、運用コストが高いほど投資信託の価値が上がりにくくなります

 

「手数料が高すぎる」という口コミも

よく、「野村證券は手数料が高すぎる」「大和証券の手数料高すぎる」といった手数料の高さに関する口コミを見かけます。

これは株取引の手数料に関する口コミですが、これって店舗型の証券会社とネット証券を比べているケースが多いです。

店舗型の証券会社は担当者がつく対面営業なので、人件費が手数料に乗っています。

店舗で口座を作るだけで、サービスを行う人件費がかかる前提の高い手数料になります。

相談をしたり情報やアドバイスをもらったりIPOをまわしてもらったりといった、人のサービスを受けずにネット取引しかしないのに、店舗の口座を持っていると、無駄に高い手数料を払う結果になります。

これではレストランで例えると、高級レストランによくある「サービス料」を支払っているのにタブレットで注文して水もセルフで持ってきて食器も自分で下げてとやっているイメージです。

実際に野村證券のオンライン専用口座「野村ネット&コール」や、SMBC日興証券のダイレクトコースは、そこまで手数料が高くありません。

たしかにネット証券と比べると手数料は少し高いですが、「高すぎる」というほどではありません。(大和証券みずほ証券はオンライン専用でもかなり高いです)

参考:大手証券とネット証券の手数料比較

www.jasdaq.co.jp


取扱商品の差も大きい

まず、銀行と証券会社の違いとして、銀行は株取引やETFREITを買うことができません。銀行の場合は選択肢が主に投資信託と個人向け国債になります。

この時点で選択肢に大きな差が生まれます。

 

投資信託の取扱数も差が大きい

投資信託の取扱数は、店舗型は少ない傾向があります。

最大手の野村證券でも投資信託の取扱数は約1000商品ですが、ネット証券のSBI証券楽天証券は2500商品を超えます。

投資信託の取扱数は、公式サイトの検索機能やモーニングスター社の投信検索で販売会社指定で検索すると出てきます。

参考:モーニングスター社の投信検索

調べてみると、銀行でもネット銀行は投資信託の取扱数が比較的多かったりします。

「買いたい投資信託があるのに取扱してなくて買えない」といったことを避けるには取扱数が多いネット証券がおすすめです。

例えば、投資信託で人気のeMAXIS Slimシリーズ(eMAXIS Slim全世界株式やeMAXIS Slim米国株式(S&P500)など)は、ネット販売用で大手の野村證券で買えないなんてケースもあります。(大手ネット証券は5社とも取扱あります)

参考:

nabecoltd.xsrv.jp

 

違いを知らずに選ぶと大きな差になる

こういった違いを知らないと、選択肢も少なくて手数料も高い、購入する投資信託も運用コストが高いものを選んでしまうなんて結果になりかねませんので、基本的なことだけでも知っておくことは大事です。

ネット証券は戦略として商品ラインナップを充実して、私たち買う側に有利な商品を揃えて薄利多売で利益を上げようとしているので、私たちにもネット証券側にもお互いにメリットがあります。

参考:投資信託やつみたてNISAのおすすめや比較

 

銀行や大手証券も「理由が明確」なら問題ない

ここまで見ると、知れば知るほど銀行や店舗型で投資をするメリットを感じないかもしれません。

でも、銀行や大手証券が悪いわけではなく、ちゃんと知ったうえで選んだなら問題ないです。

「いつも使ってる安心できるところがいい」「窓口で相談したい」「ネットで取引するのは苦手」といった自分なりの明確な理由があり、かつ手数料の違いなどのデメリットも知ったうえで「それでも選ぶ」という場合は全く問題ありません

安心感だって大きな理由です。

相談してくるかたの多くは、「よくわからないけど思いついたのがいつも使ってる銀行だったから」「なんか有名そうだからどうかなと思って」というように、わからないから選ぼうとしている、つまり違いやデメリットを知らずに選ぼうとしていたので、そこは問題かと思っています。

また、違いがわからないまま知名度で選んでしまうということは多いようなので、ちゃんと知っておきましょう。

もちろん、人に聞きながら月1000円くらいで小さく始めて、慣れてきたら手数料の安いネット証券でというように、1ステップを置くのもありです。

よくわからないまま初めから大きく投資して「知ってたらこっち選んだのに!」「もっと早く知りたかった」ということもけっこうありますから、注意してくださいね。

 

口コミなどを比較して決めることをおすすめします

基本的には大手のネット証券を選んでおけば特に問題はないと思います。

それでも、いきなり大きく始めるのではなく、最初は小さく始めてみて、とくによくわからないうちは100円の取引でもいいので小さく小さく始めて、わかってから投資金額を大きくしていくというやり方がおすすめです。

なぜかよくわからないうちからかなり大きく始める人が多いので気をつけましょう。

そのうえで、どこがいいかを選ぶのには銀行や証券会社の口コミも活用するのがおすすめです。

Twitterなどは匿名性がある分だけ本音の口コミが得られやすいし、アカウントが無くても検索はできます。

口コミを掲載しているサイトや口コミをまとめているサイトなども見てみるとよいと思いますよ。

参考:銀行の投資信託の口コミ
証券会社の投資信託の口コミ